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10月勉強会 2026.10.30

10月勉強会

高齢者の低栄養リスクとGLIM基準・ONS(経口栄養補助)の活用法

在宅介護や高齢者ケアにおいて「低栄養」は大きな課題です。勉強会で学んだポイントと、実際に担当の利用者さんのデータを確認して見えてきたリアルな現状をまとめました。

1. 実際に担当の利用者さんを調べてみたら…

勉強会で「在宅利用者の約7割に低栄養リスクがある」と聞き、半信半疑で実際に自分が担当している利用者さんの体重変化やBMIなどを確認してみました。  

すると、「あれ、この方も?」「実は基準に該当していた…」というケースが予想以上に多くて驚きました。

見た目が極端に痩せていなくても、数か月で数キロ体重が減っていたり、食事量が落ちていたりする方が多く、「隠れ低栄養」が見過ごされている危険性を身をもって実感しました。

2. 在宅利用者の約7割が「低栄養・低栄養リスクあり」

統計データで見ても、在宅サービス利用者の約73%に低栄養またはそのリスクがあると報告されています。

しかし、栄養を補うためのONS(経口栄養補助製品)を利用している人はそのうちわずか20%にとどまっています。  

低栄養は、免疫力低下や転倒・骨折、フレイルのリスクを高め、要介護度の重度化やQOL低下へ直結します。  

3. ONSの活用と医療経済へのメリット

通常の食事で目標の栄養量が摂れない場合は、ONSをプラスする栄養管理が有効です。  

 医療経済上のメリット: ONSの活用で入院日数の短縮(約21%)や再入院率の減少(約6.7%)が報告されています。  

 使い分け: 医師が処方する「医薬品ONS」と、ドラッグストアで購入できる「食品ONS」があり、状態に合わせて選択します。  

4. 世界的診断基準「GLIM基準」で早期チェック

低栄養の判断には、国際的な診断基準「GLIM(グリム)基準」が役立ちます。  

1. スクリーニング: チェックリストでリスクを特定。  

2. アセスメント・診断:

 表現型基準(意図しない体重減少・低BMI・筋肉量減少)から1項目以上  

 病因基準(食事量減少/消化吸収障害・疾患による負荷/炎症)から1項目以上  

 上記の両方に該当した場合に「低栄養」と診断されます。  

まとめ

「まだ大丈夫」に見える利用者さんでも、実際に体重推移を追ってみると低栄養リスクが潜んでいることがあります。

日常的な体重チェックとGLIM基準を活用した評価を行い、必要なタイミングで早めにONSなどの栄養介入を行っていくことの大切さを再認識しました。